Free Trial

ブログ

アナリティクスに関する聡明な考えに触れ、インサイトとアイデアが得られます。
clmc9601
13 - Pulsar
13 - Pulsar

Claire McCollough著、英語からの翻訳


はじめに

 

こんにちは!Claireです。今回ご紹介するヒントは、2023年にAlteryxの年次カンファレンスである「Inspire」のセッションのために書き起こしたものです。セッションが好評だったので、さらに学びたい方のためにリンクを提供し、この記事を通じてMaveryxコミュニティ全体に公開することにしました。

 

スーパーユーザーについて書く理由は、私自身が最近スーパーユーザーになったからです。私は大学在学中にAlteryxを使い始め、その2年後の2022年にはAlteryx ACEとして認定されるまでに成長しました。ACEプログラムは、世界中のMaveryx、つまり、Alteryxのトップエキスパート、アドボケイト、ソートリーダーを対象とした推薦型の認定プログラムです(詳しくはこちらをご覧ください)。また、私はAlteryxで最も難易度の高い認定資格である「Alteryx Expert」と「Predictive Master」も取得しています。

 

「どうやってこんなに早くユーザーからスーパーユーザーになれたのか?」と思われたことでしょう。大きな要因のひとつは、この記事で紹介するトピックの実践について学んだからです。このまとめが皆さんにとって役立つことを願っています。そして、皆さんのスーパーユーザーに向けた旅についてもぜひお聞かせください!

 

注意事項

 

実践的なヒントに入る前に、いくつかお伝えしたいことがあります。

 

まず、これは公式なマニュアルではありません。スーパーユーザーになるには、ここで取り上げる3つのヒントを実行するだけでは不十分です。とはいえ、これらのヒントを1つでも実践することで、Alteryxのスキルやデータアナリスト、データエンジニア、ソフトウェアエンジニアリングのスキルが確実に向上します。

 

次に、これらのヒントは完全なリストではありません。このリストは、過去2年間でAlteryx ACEから学んだ多くのことを凝縮したものですが、私が見逃している重要なトピックが他にもあるかもしれません。もし皆さんが、他にスーパーユーザーへの道のりの助けとなったことがあれば、ぜひお聞かせください。コメント欄への投稿をお待ちしています。

 

最後に、これは他の人々のアイデアを集めたものです。これらのトピックの多くは、Alteryx ACEや他の技術コミュニティの経験豊かな人々から学んだものです。

 

実践的なヒント

 

ヒント1:ワークフロー戦略を取り入れる

 

このヒントはとても重要ですので、Inspireのブレークアウトセッションでは専用のセッションを設け、それぞれの戦略について詳しく紹介しました。なぜそれほど重要なのでしょうか?以下がその理由です。

 

1. ワークフローに戦略を取り入れることで、ワークフローの質が向上するからです。優れたワークフローは優れた業務につながります!ワークフローが壊れるたびに焦って対応することや、新たなシナリオに対応するためにワークフローを修正する回数が減りますし、チームがワークフローを簡単に活用したりデバッグしたりできるようになるため、休暇中も安心です。

 

2. これらのワークフロー戦略は、あらゆる技術環境やプログラミング言語に適用可能です。Alteryx Designerは、キャンバスが視覚的に理解しやすいため、これらの原則を学ぶのに最適です。使い慣れない技術を使用する必要があるときでも、コンテキストを分析して重要な考慮事項やリスク要因を特定することができますし、どんなケースにも応用できます。

 

3. 新たな技術を利用する際には、おそらく生成AIやコーディングの専門家にコードを書いてもらうことと思います。これらの戦略を理解し、適用することで、皆さんの人的付加価値を高めることができます!AIはすでに「使えるコード」を書けますし、いずれは「優れたコード」も書けるようになるでしょう。しかし、ステークホルダーの性格や業界のリスク要因など、定量化できない重要な要素を認識するのは皆さんにしかできません。AIが皆さんの会社全体や業界、ワークライフを分析できるようになるまではまだ時間がかかりそうです。したがって、ワークフロー戦略を構築することが人的付加価値の向上につながります。

 

ここ数年で、私は3つの一般的な戦略を発見しました。他にもさまざまな戦略がありますが、まずはこの3つの戦略を土台にして考え始めると良いでしょう。

 

以下の記事には、一般化、拡張性、保守性の戦略についてのより深く学ぶためのヒントとリソースのリストを掲載しています。日常のワークフローをこれらの観点から見直すために役立つ重要な質問に出会えることと思います。

 

ご参考までにリンクも貼っておきます:

 

 

ヒント2:全体像を考慮する

 

重要な質問:このプロセスにまだ私が介入できる場面はあるだろうか?

 

Alteryxでプロセスの開始、途中、終了をどのように自動化できるかを調べてみましょう。

 

ワークフローを自動化および標準化することで、修正の手間を削減し、修正に費やす時間を最大限に活用しましょう。

 

 

 

ヒント3:自分自身に挑戦する

 

最後のヒントは、通常の使用例以外のことも学び、探求することで自分自身に挑戦することです。Alteryxのモットーである「Never stop learning!(学びを止めない)」という言葉を意識してみてください。以下に、中級者や上級者の方々向けの私のお気に入りの学びの提案をご紹介します。

 

中級ユーザー

 

1. ウィークリーチャレンジに挑戦してみましょう。Maveryxコミュニティチームと世界中のユーザーが、さまざまなツールパレットを使って解決できる分析のクイズを用意しています。簡単なものから難しいものまであり、通常の業務では使わない新しいツールセットを試すことができます。空間データやAPIに関する課題などにぜひトライしてみてください。自分のペースで取り組み、楽しく学びましょう!

 

2. Alteryxのブログやナレッジベースの記事を読んでみてください。この記事を目にしているということは、ブログを見つけられたということですね!Alteryxには4つのブログがあり、Alteryxの社員やコミュニティの知識豊富なユーザーが定期的に新しいコンテンツを投稿していることをご存知でしたか?私の個人的なお気に入りはEngine Worksです。これらのブログをぜひ購読してみてください。新しい情報を定期的に吸収できるようになります!

 

3. CReW Macrosや自社の内部マクロなど、一般的なマクロを開いて理解し、ぜひ使ってみてください。CReW Macrosは、コミュニティのエキスパートによって構築された、一般的なユースケースに対応する信頼性の高いマクロセットで、CReWブログからダウンロードできます。マクロパッケージのダウンロードリンクは、このAlteryxの記事で利用できます。ちなみに、「CReW」という名前は、以前のAlteryxバージョンで特定のエラーが発生した際に表示されていたメッセージChaos reigns within. Repent, reflect, and reboot. Order shall return.(内部で混乱が広がっています。反省し、再起動してください。秩序は戻るでしょう)」に由来しています。これらのマクロは、ワークフローを構築する際にとても便利です。各マクロを右クリックして開き、動作を確認することをお勧めします。また、Marketplaceでしか入手できないCReW Macrosもありますので、こちらもチェックしてみてください。

 

 

4. 認定資格対策

1. Core:2時間の試験で、Alteryx Designerの基礎的なツールが対象となります。Alteryx Designerの基本を戦略的に学習し、経験を積むのに最適です。コミュニティでは、すべての学習リソースを無料でご利用いただけます!準備ガイドにはさらに多くの学習に役立つリンクが掲載されています。

2. Advanced2時間の試験で、空間分析、レポート作成、マクロ、Designer内の分析アプリが対象となります。コミュニティで無料で利用できる準備ガイドインタラクティブレッスントレーニング動画をぜひ活用してみてください。

3. Expert:非常に難易度の高い3時間の試験となり、Alteryx Designerでの迅速な問題解決能力と新しいツールの習得能力を最大限に試されます。個人的に、この試験で最も難しいのは時間管理だと思っています。

 

5. ローカルのAlteryx User Groupに参加しましょう。Alteryx User Groupでは、世界中のAlteryxユーザーがそれぞれの地元で四半期ごとに集まり、学習やネットワーク構築を行う場であり、スキルを向上させ、素晴らしい人々に出会い、インスピレーションを与え合う絶好の機会が定期的に得られます。しかも無料です!

 

上級ユーザー

 

1. 新しい挑戦をお探しですか?ウィークリーチャレンジが簡単すぎると感じていますか?それであればAdvent of Code(AoC)にぜひ挑戦してみてください。AoCは、プログラミングコミュニティによって毎年12月に日ごとに提供されるコーディングの課題です。ウィークリーチャレンジはDesignerで解くようにデザインされていますが、AoCの課題はそうではありません。また、問題は中程度の難易度から超難関まで、さまざまです。

 

難易度の証明として、2022年と2021年の各チャレンジにおける最速解答時間(1時間単位)で示したグラフをご覧ください。これらのタイムは、世界中の最速の解決者(少なくとも3人の元グランプリチャンピオンを含む)によって競われたものです。3時間を超える時間はグラフに完全に表示されていませんが、実行可能なソリューションを見つけるために数日かかることも珍しくありませんでした。

 

clmc9601_0-1718989121008.png

 

Joshuaこちらの記事で、Alteryxユーザー向けにAoCへの参加について詳しく解説していますので興味のある方はご覧ください。2024年のチャレンジは12月に開催されるので、11月下旬にはコミュニティで関連情報やリーダーボードへの招待が発表される予定です。過去のチャレンジは、AoCサイトでオンデマンドで見ることができますので、ぜひこちらからご覧ください。

 

2. Alteryx Engine WorksTool Masteryに関するブログ記事を書いてみませんか?会社の時間やコストを大幅に節約した経験があれば、ぜひ具体的な事例を教えてください!また、プラットフォームの特定の分野に詳しい方は、その知識をぜひ共有してください。

 

3. ワークフローのXML開き理解し、利用してみましょう。Alteryxのワークフローは、すべてソフトウェアが読み取り、エンジンに設定を渡せるXML形式のプレーンテキストで記述されています。このデータ形式を使いこなせるようになれば、非常に強力なツールになります!

 

4. ローコードからコードフレンドリーに移行しましょう。PythonPowerShellを、少なくともコードのデバッグや最適化ができるレベルで習得することをお勧めします(ChatGPTが生成したコードのデバッグができる程度)。Alteryxワークフローにコードを挿入するには、PythonツールやRun Commandを利用できますドキュメント動画)。また、Custom SDKマクロを試してみるのも良い方法です。

 

5. ローカルのAlteryx User Groupリーダーになる、講演する、またはAlteryx User Group立ち上げてみませんか?Alteryx User Groupでは、常時リーダーや講演者を募集しています!お気に入りのデザインパターンやユースケースがあれば、MaveryxコミュニティやLinkedInを通じてローカルのユーザーグループのリーダーにぜひご共有ください。リーダーの名前はそのユーザーグループのページに掲載されています。

 

 

まとめ

 

以下の3つのヒントを日々のワークフローの構築に取り入れることで、スーパーユーザーへの道を歩み始めることができます。

 

  • ワークフロー戦略(汎用性拡張性、保守性)を取り入れることで、AIがコードを記述できるようになった後も、より高品質なワークフローを構築し、人的付加価値を維持することができます。
  • ワークフローの自動化と標準化により、ワークフローの修正に費やす時間を最適化し、人間ならではの付加価値や将来の課題解決に時間を割くことができます。
  • 自分自身に挑戦することで、スキルを向上させ、次の冒険のテーマとなるような、新しいエキサイティングなトピックに出会えます。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。これらのヒントがお役に立てば幸いです!ユーザーからスーパーユーザーになるまでの道のりを、ぜひお聞かせください!