これから のデジタル CFO

[RishiK]

4 回にわたるこのブログシリーズでは、CFO の役割が時代とともにどのように変化してきたのか、そして現在進行中のパンデミックによる影響、財務部門におけるデジタルトランスフォーメーションなどについて解説してきました。CFO の役割はデジタル CFO へとシフトし、その役割は急速に変化および進化し続けています。

これらのトピックを取り上げた、前回までのブログのリンクを以下にご紹介します。

財務部門におけるデジタルトランスフォーメーション Part 1：デジタル CFO

財務部門におけるデジタルトランスフォーメーション Part 2：貸借対照表分析の強化

財務部門におけるデジタルトランスフォーメーション、Part 3：収益性の最大化

財務部門におけるデジタルトランスフォーメーション、Part 4：FP&A のための APA+RPA

デジタル CFO は、さまざまな機能に精通しており、組織が将来の成長機会を見極めるための予測を行うことも得意としています。  Alteryx の最新のウェビナーシリーズ（オンデマンドにてこちらから視聴可能です）では、人工知能やロボティック・プロセス・オートメーションなどの技術の進歩を紹介しています。今日の CFO は時代の変化に伴い、財務プロセス全体をデジタル化してクラウドに移行し多くのメリットを得ることに、より多くの時間をかけるようになっています。

画像出典：Cloudy with a Chance of Meatballs（邦題：くもりときどきミートボール）

デジタルトランスフォーメーションとクラウド戦略は密接に関連しています。世界的なパンデミックに先立ち、こうした取り組みに着手した組織は、新しい働き方に容易に適応できたことが明らかになっています。  私はこれまで主に金融サービスや保険会社のお客様と仕事をしてきましたが、このような戦略によって、財務情報の照合、予測、レポート作成などの機能の円滑な実行に大きな注目が寄せられるようになったことを実感しています。こうした取り組みは、遠隔地または社外から行わなければならず、うまくいっている組織もあれば、そうでない組織もあり、成功の度合いもさまざまでした。  CFO は、運用タスクや、CAPEX や OPEX などのさまざまな支出の検討において、重要な役割を果たしています。
クラウドとデジタルトランスフォーメーションを相互に結びつける際に考慮すべき要素をいくつか見てみましょう。

画像出典：Deloitte 社

セキュリティ

銀行や保険会社などに限らず、大量のデータを活用する組織では、セキュリティと管理に細心の注意を払わなければなりません。  クラウドが登場してかなり経ちますが、特に物理的な記憶媒体などを用いてデータを保存している組織では、クラウドへの移行が依然としてリスクが高いと考えられがちです。
  クラウドに何かを保存したり、クラウドで何かを処理したりするよりも、物理的な記憶媒体を用いる方が安全だと認識されているのです。  しかし、これは明らかな誤解であり、今日のクラウドでは、アクセス制御、認証、暗号化、安全な削除、整合性チェック、データマスキングなどの機能の提供により、安全性の高い方法でデータを保存することが可能となっています。

データの品質向上とガバナンスの円滑化

データの品質向上とガバナンスの円滑化は Alteryx アナリティック・プロセス・オートメーションプラットフォームでは基本的なことですが、多くの組織（特に財務部門）ではそうした取り組みがまだ十分になされていないと感じています。  クラウド環境では、企業はこうした点により多くの注意を払い、市場投入までの時間や展開までの時間を短縮することが可能です。
  しかし、時間の節約につながるとはいえ、事前段階でのデータの準備に多くの時間がかかる可能性もあります。

IT 部門

クラウド戦略やクラウドファーストのアプローチというと、IT 部門のみが推進するものだと思われがちですが、単独で活動しているわけではありません。IT 部門がこのような取り組みの中心となることは事実ですが、財務、人事、業務といったビジネス上のステークホルダーやユーザーとも緊密に連携しながら、ビジネスプロセスやデータ、運用の移行を計画していく必要があります。 

お客様とのやりとりを通じて気づいたことは、こうしたアプローチやプロセスは常にビジネス主導であるべきだということです。つまり、クラウドへの移行が技術的なメリットだけでなく、ビジネスの変革をもたらすような環境づくりを促すことが肝心です。

設備投資と運用コストの考慮事項

私は技術部門に所属していましたが、Alteryx Server の利用時に、社内のモデルやデータセンターに頼っている組織を多く見てきました。  また、この 1 年半から 2 年の間に、多くの企業が設備や運用への投資計画を撤回するのを目の当たりにしてきました。  クラウドを導入することで、組織の動的な拡張を実現し、自社のインフラへの投資に伴うリスクを軽減することが可能となります。

財務部門におけるクラウドとデジタルトランスフォーメーション

個人的には、クラウドは、デジタルトランスフォーメーションの媒体または実現手段として機能する場合に、導入が考慮されるべきであると考えています。  クラウド環境では、データの保存、準備、ブレンド、ロボティクス、高度な分析などの機能を適切に連携させ、財務プロセスや業務で活用できます。初めから、大規模に実行する必要はありません。クラウド環境の柔軟性をうまく活かしながら、計画的かつ段階的に取り入れていくことをお勧めします。

画像出典：Alteryx

Alteryx のサポート方法

クラウドへの移行は、デジタルトランスフォーメーションの数ある歯車の 1 つにすぎません。デジタルトランスフォーメーションの実現においては、データ、プロセス、人材の 3 要素を結び付け、変革を促すことが肝心です。

画像出典：Alteryx

こうした 3 つの要素がうまく結びついていない組織では、デジタルトランスフォーメーションが失敗に終わる可能性が高くなります。 

画像出典：Alteryx

Alteryx アナリティック・プロセス・オートメーションプラットフォームは、こうした組織の重要な資産をつなぎ合わせることを可能にします。

Alteryx は、お客様との緊密な連携により、組織の戦略や責務を支援し、より良い未来のためのビジネス事例の構築をサポートします。

当社は、同じ目標と夢を持った仲間が一丸となり、 ワンチーム体制で、Excellence/Enablement、バリューエンジニアリング、テクノロジー部門や GSI（Global System Integrator）パートナーシップによる綿密かつ多様なサポートを提供し、お客様の成功を支援しています。

Alteryx は、Snowflake、Microsoft、Amazon といった数々のグローバルトップ企業と戦略的パートナーシップを結んでいます。その他の技術パートナーについては、こちらをご覧ください。Alteryx では、作業環境を問わず、いつでもどこでも分析を実行できる堅牢で利便性の高い自動分析プラットフォームを提供しています。直近では、Alteryx Designer Cloud の提供開始や、AI 主導でビジネスインサイトを提供する大手クラウドプラットフォーム、Hyper Anna 社の買収を発表しています。