投稿者:@pmaier1971
素晴らしいデータ分析および生産性ツールであるAlteryxは、データ分析の活用における新たな可能性を解き放ちますが、ユーザーの数が増えれば増えるほどに、Alteryxのワークフローがいかに適切かつ確実に制御・管理されているかが重要になってきます。
ガバナンスと一口に言っても、ユーザーを適切に有効化してトレーニングすることから、分析が倫理的で正確であることを確実にすること、データを管理すること、ワークフローをチェック・制御することなど、多くの意味合いがあります(これらについては、次回の投稿で詳しく説明します)。今回は、特に監査やコンプライアンスのレビューの対象となるAlteryxワークフローを管理するための計画の構築に焦点を当て、スムーズに承認を取り付けることを目標にしたいと思います。
多くのAlteryxのお客様が、Alteryxワークフローを管理するための独自のベストプラクティスを開発し、変更管理、ソフトウェア開発、または(統計)モデルの使用に関するポリシーや標準に準拠させています。以下に、私たちが素晴らしい実践者の方々から集めたベストプラクティスのいくつかを簡単にご紹介します。皆様のベストプラクティスもぜひ加えていただければと思います。
すべての分析に監査証明が求められるわけではありませんが、迅速なイノベーションと柔軟な実行能力を維持しながら、本番環境のワークフローを保護するためには、リスク分類のフレームワークと、一般的な変更管理ポリシーを組み込んだ階層型のリスクアプローチが有効です。
低リスクと高リスクのワークフローの定義は、機関によって異なりますが、共通となる指針は、「ワークフローのエラーが重大な財務的影響または深刻なブランド毀損のリスクにつながる恐れがないか」です。また、機密データや患者の記録、顧客情報などの個人情報の操作も、潜在的なリスクになり得ます。2つのリスク層(高/低)があると仮定すると、ワークフローのリスク評価を決定するために次のような質問が考えられます。
指針となる質問:提供された情報に基づき、どのような決定が下されるのか?財務上の重大な影響はあるか?評判を落とすリスクはあるか?機密データが危険にさらされていないか?
よりリスクが低い:
よりリスクが高い:
ワークフローのリスク分類が確立すれば、ガバナンスの「チェックリスト」をまとめられるようになります。詳細は業界、業種、ユースケースによって異なってくるかとは思いますが、当社のお客様に共通する指針には次のようなものがあります。
多くの場合、次のような質問が有効です。
また、ガバナンスの要件はさまざまですが、すべてにおいてユーザーが覚えやすく、遵守しやすいものであることが重要です。全Alteryxユーザーがベストプラクティスを認識できるように、オンボーディング時に「ガバナンスのサマリー」を配布することなどをおすすめします(または、ユーザーがワークフローを完了する際に実行できる「チェックリスト」を印刷できるようにしておいてもよいでしょう)。以下はチェックリストの一例です。
常に必要:
常に推奨:
よりリスクの高いワークフローに推奨:
ご意見をぜひお寄せください!今回のブログでは、私たちが世界中の分析プロフェッショナルから聞いたテクニックのほんの一部を紹介させていただきましたが、いかがでしたでしょうか?優れたガバナンスの実践と遵守を確実にするために、すべてのユーザーが貢献できるようなヒントやコツが他にもあればお知らせいただければ幸いです。
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