ユースケース - 日本語

Alteryx とAmazon AthenaでHondaの新しい柱を構築

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インスパイア・オン・ツアー優秀賞にエントリー:

Alteryx Amazon AthenaHondaの「新しい柱」を構築

 

氏名: 杉本佳昭

役職: ビジネス開発統括部 シニアデータアナリスト

会社名: 本田技研工業

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ユースケース概要:

本田宗一郎氏が1946年に立ち上げた本田技研工業は、オートバイ、自動車、パワープロダクツの製造・販売を行っています。Hondaの主な事業の柱は、「二輪車」「四輪車」「パワープロダクツ」の3つ。しかし、同社はこれらの既存事業の技術力、モノづくりの力、および世界的市場基盤の強みを生かし、新しい体験を含むソリューションの創出に向けた新たな強みを構築していきたいと考えています。Hondaは、第4の柱を目指し、エネルギー、AI、ロボティクス分野の研究開発を積極的に展開中です。このユースケースでは、Hondaが Alteryx で空間データを使用し、どのようにして包括的なインサイトを構築したのかを説明します。 

解決する必要があったビジネス上の課題または問題を説明してください:

Hondaが1998年以降提供している「インターナビ」 (米国での同サービスの呼称は「HondaLink」または「AcuraLink」)は、車載ナビゲーションシステムや携帯電話にリアルタイムで交通、安全、セキュリティ、環境についての情報を提供するテレマティクスサービスです。Hondaは、インターナビを搭載した車両から走行情報を収集し、そこから得られる知見を交通情報として配信するサービスのパイオニアでした。

ビジネス開発戦略部 戦略課の杉本佳昭氏は、「現在は似たようなサービスが他社からも提供されていますが、Hondaのインターナビは、軽乗用車や コンパクトカーから高級車まで、すべてのモデルに搭載でき、さらに、これらの車両には、無料の通信システムである「リンクアップフリー」も装備されています。個人を特定できないよう統計化した上で全国各地からデータを集めており、非常に有益な情報が蓄積されていると考えています」と説明します。

例えば2011年3月11日の東日本大震災のときには、交通状況情報がGoogle マップや他のウェブサイトで共有され、「道路通行実績情報」として知られるようになりました。この情報は、その後2016年の熊本地震やその他の自然災害発生時にも利用されました。その他の例としては、自動車が急ブレーキをかけることの多いトラフィックパターンなどの遷移分析があります。この情報は、注意喚起や都市計画のために地方自治体や警察が利用できるものです。また、このデータは、観光地を分析して観光客が旅行している場所を特定したり、旅行の最も効率的な手段の判断に役立つガイドとして使用することができます。

従来のインターナビは、Hondaの所有者が自分の車を運転したときにデータを収集し、貴重な洞察を含むデータをドライバーに返していました。Hondaの次の目標は、これらの知見を社会に還元し、世界中の人々が、Honda の2030 年ビジョンで説明されているように日常生活を改善できるようにすることです。

有効なソリューションを説明してください:

Hondaではビッグデータを活用した情報サービスを提供するにあたり、インターナビから蓄積されたデータをいかに抽出し分析するかという課題がありました。 膨大な量のデータは、クラウドに蓄積されたデータレイクに格納されています。杉本氏と彼のチームはもともとAmazon Web Services (AWS) の活用範囲を拡張しつつあったこともあり、データ分析の基盤はAWS で構築しようと計画していました。

 

そこで同社は環境構築のパートナーとしてクラスメソッドを選びました。そしてクラスメソッドではHondaの運用ニーズを満たすことができる少数精鋭チームを作ることにしました。パートナーを選ぶ決め手になったのは、当初日本では提供されていなかったサービスや手法の提案があったことでした。

Hondaの一般的なプロセスは、既存のデータレイクから Amazon S3 にデータをコピーし、Alteryx でデータの分析と整形を行い、BI ツールでそれを可視化するというものです。 当初はS3上のデータ処理にAmazon EMRを採用しましたが、これをAWS Athena に置き換えるというのが新しい提案でした。データがインポートされると、Hondaは Alteryx を使用して準備とブレンドを行い、Tableau を使用してインサイトを可視化します。

 

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データは位置情報に基づいています。 Alteryx には、ポイント作成ツールなどの空間分析を処理できるツールがあり、杉本氏のニーズに完全に合致しました。 「もともと私はレーシングカーなどのハード設計が専門であり、アナリティクスやプログラミングはどちらかというと苦手でした。それでもAlteryx は、機能がアイコンで示されており直感的に扱えるため、自分の分析のアイデアを実行するときに迷うことがありません。また、エラーメッセージを理解しやすく、対処も容易です。Alteryx でデータを操作するのは本当に楽しいですね」と杉本氏。2017年6月にAWS Athena が日本で利用できるようになると、Hondaと クラスメソッド は基盤のアップデートに着手し、既存の EMR と入れ替えました。

 

 

達成したメリットを説明してください:

「私たちの情報は、交通渋滞の回避、道路工事の計画、新しい観光イベントの企画など、さまざまなことに役立つと考えています。Hondaの車が多く走れば走るほど、人々の役に立てるようになり、人々の幸せにつながるような世界を創りたいですね」と杉本氏。さらに、新しいサービスや機能・技術を積極的に活用し、Hondaの情報サービスを進化させていきたいとのことです。 

Hondaは、同社が長年にわたって蓄積してきたテレマティクスデータを有用な情報として世界中に提供し、新しい収益源を創出するのにAlteryxが役立ったと述べています。さらに、Alteryx はHondaにおけるデータ分析の技術的なハードルを下げました。ビジネスおよびデータサイエンスの問題は、1人で瞬時に解決できるものになりました。より迅速な処理のために複数のデータサイエンティストを抱える必要はもうありません