★デシル分析とは
①デシル分析とは
購入回数や、購入金額を降順に並び替え、均等にクラス分けを行い、
それぞれの差や、構成比を割り出し、次の戦略を立てるためのヒントとして使っていく分析手法です。
②デシル分析を行うメリット
優良顧客を見つけ、販促活動の範囲を限定したり、
各カテゴリごとの平均利用金額や回数をベンチマークとしたり、
構造分析を行い課題を発見することが出来ます。
★Alteryxでワークフローを作成
①事前準備(基礎集計)
まず、分析するためのデータを準備します。
以下のようなサンプルデータを作成しました。
今回の分析で使う部分を黄色く囲っています。
必要最低限必要なデータは、
・会員ごとの合計金額
です。
Summarizeツールを使い、
会員ID毎にいくら使ったか?
を設定します。
その後、Sortツールを使い、売上が高い順に並び替えをします。
②ワークフロー作成
今回はTileツールを使います。
このツールは簡単にデータを区分分けさせることが出来るツールです。
今回は、等レコード間隔でデータを分けていきます。
等しいレコード数に”10”とを設定します。
とても簡単な設定でできます。
これで、10個のグループを分けることが出来ます。
会員数を数える必要も、端数を考慮する必要もありません。
※なお、端数は1グループ目に割り当てられていました。
このように全会員の購入金額を10分割することが出来ました。
③ワークフロー作成(分析編)
10個のグループを簡単に作ることが出来ました。
ここからは販売に結び付けるための分析をしていきます。
今回は構成比をみてみます。
グループ毎の合計金額と、全体の合計金額を集計し、割り算して算出しました。
ワークフローは以下のようになります。
集計結果を見てみると、2グループまでで約80%の売上金額を占めていることが分かりました。
この上位2グループ層に対して、
・特典を付けるなどの特別な施策
・DM配送
・他のデータと組み合わせてグループ毎の特徴を分析
・目標単価設定
など、様々な分析と行動が出来そうです。
なお、同じようにTileツールを用いて、Accessで行うRFM分析 についてこちらで記事を書いています。
ありがとうございました。